研究課題
若手研究
本研究は、申請者らのグループが最近報告した既存の水素化物の分類に当てはまらない新しい分類の水素化物Al3FeH4の結晶構造中の構造ユニット同士の大きさの関係が水素吸蔵放出特性へ与える影響を明らかにすることを目的とする。新しい分類の水素化物の実現のポイントは、結晶構造中のAl-Hフレームワークと、その空隙を埋めるFe-H構造ユニットの組み合わせにあると考えられる。本研究では、Al3FeH4のFeを同族元素Ruで部分置換した新規水素化物Al3(Fe1-xRux)Hyの合成を試みる。構造ユニットのサイズを変化させることにより、水素吸蔵圧力や水素吸蔵温度が制御可能かを明らかにする。