研究課題
若手研究
近年,宇宙産業の活性化や低コスト化から効率的な熱制御システムの開発が望まれている.本研究では,空に浮かぶ雲を構成する水蒸気が,幅広い波長域で太陽光を拡散反射するために白く見える現象であるMie散乱を利用して,耐熱性および耐酸化性を有するMgAl2O4セラミックス多孔体を,金属や複合材料など異素材表面に構造を維持したまま成膜し,省スペースで耐熱性の高い効率的な熱制御システムの開発を目指す.そのために,高気孔率多孔体の構造を維持したまま異素材へ成膜する方法を探索し,材料固有の発色とは異なる構造による光の散乱を利用した熱制御の可能性について探求を行う.