研究課題
若手研究
本研究は、高感度な分子検出技術と分子間の結合力測定を統合することで、アルツハイマー病の早期診断が可能な新規バイオセンシング技術の創発を目指す。アルツハイマー病のバイオマーカーであるタウたんぱく質は複数の異なる構造を持ち、それらの組成がアルツハイマー病とその他タウオパチーの識別に有効であることが知られている。しかし、従来の結合量を指標とするバイオセンシング技術ではタウたんぱく質の組成を予測することは難しい。一方、本手法は従来の結合量を指標とするバイオセンシングに加えて、分子間の結合力を測定することで、タウたんぱく質の組成を予測し、アルツハイマー病の早期診断の実現に寄与すると考えられる。