研究課題
若手研究
原子・分子レベルで化学反応を制御することは物理化学における大きな目標の一つである.赤外超短パルスレーザーによるモード選択振動励起は,系に与えるエネルギーを最小限に留めつつ狙った反応を誘起できる潜在性を秘めているが,低い励起効率により応用範囲が限られている.そこで本研究では,赤外プラズモニクスを活用した新たな反応制御法の開発を目的とする.具体的には,金属ナノ構造の表面プラズモン励起に伴う増強近接場により,電極表面の二酸化炭素分子の伸縮・変角振動モードを強励起することで,電気化学的二酸化炭素還元反応の促進・制御を目指す.