研究課題
若手研究
シアノ基を有する化合物(ニトリル化合物)はカルボン酸やアミンなど多様な官能基への変換が可能であるため、様々な化成品の中間体として重要な化合物である。そのためシアノ化反応を利用したバイオマス資源の有価物質への変換技術が近年注目されている。しかしシアノ化反応は有毒なシアン化物を使うことや高温反応であるという欠点がある。そこで申請者はシアン化物フリーで、かつ室温で反応が進行する新たなシアノ化反応として液化アンモニア中での電解酸化シアノ化反応を発案した。本研究では液化アンモニア中での電解酸化シアノ化反応のメカニズム解明、およびバイオマス由来材料のシアノ化による有価物質への変換可能性の検討を行う。