研究課題
若手研究
再生医療において細胞を培地の上で,臓器移植に必要な形態に組織化させる技術は非常に重要である。これまでの細胞培養技術では,培地の形は細胞培養開始時に決められており,例えば細胞を培養している途中で培地を変形させたり,細胞を移動させるということは不可能であった。本研究では,厚さ100ナノメートル程度のポリマーブラシを電気の通る基板から生やし,基板に電気をかけると高分子の鎖が伸びたり,縮んだりするような材料を開発する。このポリマーブラシの上で細胞を培養することで,たとえ培養途中であっても,自在に細胞の形態を制御することができる。