研究課題
若手研究
ネットワーク状高分子とイオン液体からなるゲルはイオンゲルと呼ばれ、最近非常に注目されている物質である。しかし、その作製プロセスの煩雑さが重大な課題である。本申請では、「重合誘起自己組織化」を用いることで従来の方法よりもイオンゲルの作製プロセスを大幅に簡略化することを提案する。つまり、イオン液体中で重合を行い、ブロック共重合体を合成し、その重合の進行に伴う自己組織化を利用してゲルを作製する。本研究の目的は、この過程を実験的に観測し、メカニズムを明らかにすることである。さらにそのメカニズムから、物性支配因子を抽出し、従来の作製方法では達成できない強靭なイオンゲルを作製することを目指す。