研究課題
若手研究
共押出は多層フィルムを作製するための優れた成形法だが、ダイ(金型)内部で不安定な流動が起こると、フィルム界面に荒れが発生することがある。樹脂のひずみ硬化性が、不安定流動に影響することはわかってきているが、ダイ内部の流動を観察するのは難しく、フィルム荒れ予測に利用できるデータが不足している。本研究では、ひずみ硬化性に着目した共押出ダイ内合流部の可視化実験と3次元有限要素法粘弾性流動シミュレーションを行い、速度、応力分布を高精度に比較検証し、ひずみ硬化性と多層フィルム界面荒れの関係をあきらかにする。