研究課題
若手研究
共役系ポリマーのバンドギャップを低下させることは、半導体特性の向上や光吸収の長波長化のために重要な課題である。分子中にドナー(D)-アクセプター(A)構造を用いる手法は、高性能な狭バンドギャップポリマーの開発において広く用いられてきた。しかし、その分子設計指針を用いても、バンドギャップが1.0 eVを下回るポリマーの開発は一般的に難しく、その報告例は限られている。本研究では、HOMO-LUMOエネルギーギャップを小さくできる開殻性分子を、D-A型ポリマーのドナーとして用いる新規分子設計指針に基づいたポリマーを創出し、これがバンドギャップやキャリア輸送特性に与える影響を明らかにする。