リボソームと糖脂質の相互作用を端緒とするタンパク質膜輸送機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24K17794
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分37020:生物分子化学関連
• 研究機関: 公益財団法人サントリー生命科学財団
• 研究代表者: 森 祥子 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・構造生命科学研究部, 研究員 (80991760)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
• キーワード: 糖脂質 / リボソーム / 膜輸送 / 生体膜

研究開始時の研究の概要

大腸菌内膜に存在するMPIase（Membrane Protein Integrase）は、タンパク質の膜輸送に関わる糖脂質である。我々は、MPIaseの特徴的な構造と基質となる膜タンパク質との相互作用に着目し、膜タンパク質膜挿入を促進する機構を明らかにしてきた。
これまで研究対象としてきた単純な膜挿入に加えて、多様な経路の膜輸送がMPIaseで促進されることから、基質タンパク質がリボソームによる翻訳後または共翻訳的に膜輸送される初期の段階にMPIaseが関与していることを着想した。本研究では、翻訳装置であるリボソームとMPIaseの直接的な相互作用を解析し、膜輸送初期の作用機構を解明する。