研究課題
若手研究
チャは窒素要求性の高い作物であり、品質向上のためには窒素施肥が必要とされる。一方で、窒素肥料の過剰施肥による環境負荷が問題となっている。そのため、窒素利用能力の高いチャを育成して活用することは、環境への負荷対策上有効な手段となる。しかし、チャの窒素利用に関わる分子機構については未解明な部分が多く、品種間差もほとんどわかっていない。そこで、本研究では、チャの窒素利用に関わる分子機構を整理し、申請者の所属する農研機構が保有している国内外の多様なチャ品種・系統の窒素利用能力に関する形質比較および、トランスクリプトーム解析から、窒素利用能力の差異を生み出す要因となる遺伝子を明らかにする。