研究課題
若手研究
植物中や食品中に含まれるポリフェノールの一種であるプロアントシアニジン(PAC)は血管系疾患の予防効果などを示すことから,有用な機能性成分として近年注目されている。しかし,生体成分の高感度分析に有効なHPLC-MS分析において,特に高分子PACは分離困難かつ低感度であり,経口摂取後の高分子PACの体内動態を明らかにする有効的な分析法が未だ確立されていない。本研究では未解明なPACの体内動態を明らかにするため,PACの定性反応である塩酸ブタノール反応によってPACから生じたアントシアニジンを指標とした新たな高感度検出法の確立を目指す。