研究課題
若手研究
近年、健康増進を目的とした筋力トレーニングが注目されている。しかし長時間のトレーニングは、死亡リスクや疾患発症リスクを高めることが2022年に報告された。運動後に発生する活性酸素が筋肉に酸化的傷害を与え、筋肉疲労の原因である乳酸が蓄積して体内は酸性状態になる。運動時に発生する活性酸素の消去を目的としたサプリメントが流通しているが、それらの詳細なメカニズムは明らかでない。我々は酸性条件で抗酸化活性を示す成分を運動前後に摂取することで、筋肉疲労部位で効率よく活性酸素を消去できると考えた。本研究は、酸性条件で抗酸化活性を示し得る構造を持つ化合物の抗酸化活性と、生体への安全性の評価を目的とする。