研究課題
若手研究
被子植物の多くは一つの花に雌ずいと雄ずいが共存する両性花を持ち、自分の花粉を受粉 (自殖)、もしくは他個体から持ち込まれる花粉を受粉 (他殖)する。国内で栽培されるアブラナ(Brassica rapa)のほとんどの品種は自家不和合性であり他殖性を示し、花の雄ずい先端の葯裂開面が「外向き」で、柱頭へ自己花粉が付着しにくい。一方、インドの栽培系統は自家不和合性を失い自殖性を示し、葯の裂開面が「内向き」で柱頭に自己花粉が付着しやすい。本研究では、アブラナの葯裂開面の向きと自家不和合性との遺伝学的関係性と、雄ずいの向きの決定メカニズムを明らかにする。