研究課題
若手研究
樹木特有の芽の「休眠」は、木本作物の農業形質に直結するフェノロジー形質である.チャの芽も、冬季から春季にかけて、休眠移行/覚醒が起こり、萌芽後に生育した新芽が収穫される.つまり、季節に応じた休眠移行/覚醒機構は、チャの新芽収穫期決定に影響し、今後の気候変動の影響を受ける重要農業形質である.チャにおける休眠特性の生理メカニズムやその遺伝要因を紐解くことは、栽培管理や品種改良に多大な貢献が期待できるが、その詳細な機構は驚くほど未解明なままである.本研究では、チャの早晩性育種の基盤となる遺伝的変異とその作用機序の理解を試みるとともに、申請者が予備的研究で見出した新規休眠制御モデルの立証を目指す.