研究課題
若手研究
化学農薬のみに頼らない害虫防除法の確立は、近年の環境保全型農業の推進において重要な課題である。本研究では、特に植物の放出する揮発性有機化合物の香気シグナルとしての機能に着目する。はじめに、メロンを含むミナミキイロアザミウマの寄生する植物から、ミナミキイロアザミウマに対する誘引性香気成分の発見を試みる。2年目以降、誘引性香気シグナルと視覚シグナル(青緑色粘着トラップ)のミナミキイロアザミウマ防除の相乗効果を実験室レベルで検討する。最終的に、実際のメロン栽培環境である温室内において、栽培結果(メロンの収量、等級)に基づくミナミキイロアザミウマ防除効果の実用性評価を目指す。