研究課題
若手研究
潮汐サイクルに同調した約12.4時間周期の生物リズムは概潮汐リズムと呼ばれ、潮汐環境への適応に重要な役割を果たす。しかし、その遺伝基盤・発振機構についてはほとんど明らかになっていない。本研究では、野外集団で明瞭な概潮汐リズムを示す陸生昆虫のマングローブスズを用いて、RNA-seqとATAC-seqの統合解析を行ない、遺伝子発現量リズムとクロマチン動態の解析を行なう。潮汐サイクルに同調した活性をもつ転写調節領域やそこに結合する転写因子をダイレクトに探索し、概潮汐リズムの遺伝基盤を明らかにする。