研究課題
若手研究
申請者はこれまでの研究から、捕食性の線虫が、クチクラの「内部構造の違い」によって生み出される固有の物理的特性を利用して、同種を認識している可能性を示唆してきた。このように内部構造の違いが生み出す物理的特性を、同種を他種と区別するための刺激のひとつとして利用している生物は、我々人間を含め多数存在していると思われる。しかしながら、その存在を実証した研究は申請者の知る限り存在しない。本申請研究では、線虫において「内部構造」を同種認識のキューとして利用していることを証明するとともに、同種を認識する上で重要な物理的特性を明らかにする。