研究課題
若手研究
社会性昆虫セイヨウミツバチは培養可能な細菌で構成されたシンプルな構造の腸内細菌叢を持つ。また、実験的に無菌個体を作出することができる。そこで本研究では、いかなる腸内細菌がミツバチのいかなる社会性行動に影響するかを調べ、その脳分子基盤を解明する。具体的には、実験室内で培養した各種細菌を無菌ミツバチに投与して「腸内細菌投与ミツバチ」を作出し、一定期間飼育しミツバチの行動能力を解析することで、ミツバチの行動能力の変化と細菌の関係を調べる。次に、行動能力に応じて発現レベルの異なる遺伝子を探索する。ここで見出された遺伝子の発現やその産物の機能をRNA干渉実験などで実験的に操作し、行動への影響を解析する。