研究課題
若手研究
本研究は、熱帯地域において土地利用変化の影響を受けるコスタリカの天然成熟林と主に4樹種の植林地で実施する。目的は、熱帯湿潤地において、隣接する成熟林と植林地の比較を通じ、各土地利用での生態系中のケイ素現存量と循環速度を明らかにすることである。この目的を達成することにより、生態系ケイ素循環の具体的な数値から、河川などの系外にケイ素が流出していく速度を考察できるようになる。本データは、生態系ケイ素循環を介して、熱帯における土地利用変化が水域生態系の生物群動態(ケイ藻と高次の食物網)におよぼす影響を解明していくための、新たな基礎的知見を提供するものである。