研究課題
若手研究
香辛料Grains of Paradise (GOP) に含まれるバニロイドは,トウガラシの主要な辛味バニロイドであるカプサイシンと非常に類似した化学構造を有する。しかしながら,GOPバニロイドはカプサイシンと異なり,交感神経系を介さない経路により肥満抑制作用を示すことが明らかになってきた。本研究では,この作用の違いがカプサイシンとは異なる標的タンパク質との相互作用を介したものではないかと仮説を立て,これまでにない新規辛味バニロイド受容体の同定とその機能解明を目的とした。本研究の達成により,バニロイドの新たな肥満抑制機構を利用した画期的な抗肥満剤の開発に寄与することが期待できる。