研究課題
若手研究
バイオディーゼルの製造では原料油脂の約10%のグリセリンが副生する。この粗グリセリンには原料の脂肪酸とアルカリ触媒から由来する脂肪酸塩が約20wt%混入している。これを副生物ではなく、脂肪酸塩に由来するアルカリ性及び界面活性作用のある反応場として、木質バイオマスを含む種々のバイオマスやリグニンのモデル物質を用い、脱リグニン挙動を調査することで反応メカニズムの解明することを目的とする。また、処理後の粗グリセリンから材料製造や熱分解による芳香族化合物などの化成品や燃料となりうる可燃性ガスの生成を目指す。