研究課題
若手研究
海産白点虫Cryptocaryon irritansによる疾病、海産白点病は様々な海産魚養殖で発生し、産業被害をもたらすが、有効な対策は確立されていない。近年、本虫の血清型決定タンパクである不動化抗原が有効な感染防御抗原となることが報告されたが、抗原性の異なる複数の血清型の存在が報告され、ワクチン抗原には不適とされている。一方、国内や同一養殖場における本虫の血清型の多様性については殆ど調査されていない。そこで本研究では海産白点病対策に資するため、国内の養殖場に出現する白点虫の血清型を定期的に調査し、その多様性および出現パターンを把握するとともに、本虫において抗原性変換が起こり得るかを検討する。