研究課題
若手研究
申請者は、人間活動等に由来する陸上の微量元素(鉄と亜鉛)の沿岸域への流出が海洋生物に与える影響についてワムシをモデル生物として研究を行ってきた。その結果、ワムシの生殖が多様に変化し、プラスの効果をもたらす場合があることをつきとめ、「微量元素量により、ワムシの生殖活動を調節できる」という仮説を得た。この環境毒性研究で得られた仮説を分子生物学的なアプローチで検証し、陸上の閉鎖水槽で培養されるワムシの安定的量産と養殖用の稚魚生産に応用しようとするのが本研究の概要である。