研究課題
若手研究
わが国の黒毛和種牛による高品質な和牛肉生産の持続化を図るうえで、繁殖性改善や気候変動対策が喫緊の課題となっている。一方で近年、遺伝的能力が環境条件に応じて変化する点(遺伝と環境の交互作用) を考慮した環境適応性の育種改良に関する研究が盛んに行われ、その有効性が強く期待されている。本研究では、繁殖性に係る採胚記録および気象観測記録を活用して黒毛和種牛の環境適応性に関する遺伝的能力評価法を開発し、ゲノム情報の活用による環境適応性の改良効率化の可能性を明らかにする。本研究の遂行により、気候変動の深刻化にいち早く適応した強固な生産基盤に根付く高品質な和牛肉の持続的生産への貢献を図る。