慢性期のトキソプラズマ症が髄鞘の再生機構に与える影響の解明

• 研究課題/領域番号: 24K18011
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分42020:獣医学関連
• 研究機関: 帯広畜産大学
• 研究代表者: 潮 奈々子 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 特任助教 (00941428)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: トキソプラズマ / 脳炎 / オリゴデンドログリア / コレステロール / 再髄鞘化

研究開始時の研究の概要

トキソプラズマはシストを脳内に形成し、生涯にわたって慢性感染する。慢性期トキソプラズマ症では、脳の高次機能における変容が認められるが、そのメカニズムは解明されていない。シストは休眠期のステージであり病態に寄与しないと考えられてきたが、申請者のこれまでの研究からシストから放出されるエフェクター分子が感染細胞周囲の微小環境を改変することが推測された。このことから、慢性期の脳における病巣形成にエフェクター分子による髄鞘再生を誘導する細胞への作用や髄鞘再生に必須な鉄やコレステロールの枯渇、があると仮説を立て、エフェクター分子の同定を行うことで、病態解明と新規治療戦略の提唱を目指す。