研究課題
若手研究
Oita virus (OITV) は、日本国内のコウモリから分離された唯一のラブドウイルスである。1972年以降のOITV分離報告は皆無であり、その分布状況は不明であった。申請者は、2022年に鹿児島県のコキクガシラコウモリからOITVを分離した。本研究は、OITV野外株のウイルス学的特性を明らかにし、その感染流行動態を解明する。様々な動物由来の培養細胞を用いてOITVの感染性を比較し、マウスを用いた感染実験から病原性も検証する。さらに、コウモリにおけるOITVの保有率を定期的に長期間調査することで、OITVの感染流行動態の一端を明らかにする。