研究課題
若手研究
牛の人工授精受胎率はこの数十年で低下している。精子側からの受胎率改善を進めるにあたり、高妊孕性精子の高精度評価、判定方法を開発したうえで、高妊孕精子を多数含む凍結精液の作製方法改善を検討する必要がある。しかし、高妊孕性精子の特徴づけに関する研究は不十分であり、精子の特性から人工授精受胎率を高精度に予測することはできていない。近年、精子と雌生殖器との間に生じる相互作用により精子はその機能を変えることが明らかとなってきた。そこで本研究では、この精子-雌生殖器間の相互作用に着目し、その発現、応答性と凍結精液の人工授精受胎率との関係を検討することにより、精子受胎性予測の新手法を開発することを目指す。