研究課題
若手研究
イヌ乳腺腫瘍(CMGT)は、前駆病変から悪性病変まで連続的に進展するという特徴を持つが、そのメカニズムは未だ不明である。CMGTのもう一つの特徴として、同一組織中に上皮腫瘍細胞と骨や軟骨などの間葉系細胞成分を併せ持つ“混合腫瘍”を形成することが挙げられる。申請者はこれまでにこれらの間葉系細胞が腺がん細胞の化生により生じることを見出した。本研究では、シングルセルRNAシーケンシングを用いて、乳腺上皮細胞の化生という現象の探索を通じて、CMGTの進展メカニズムの解明を目指す。本研究により、CMGTの核となる病態が明らかになることで、これを標的とした新規の診断・治療法への応用が期待できる。