研究課題
若手研究
薬剤耐性菌による感染症は、人や動物における世界的脅威である。福島県の避難指示(無居住化)地域は、増えすぎた野生動物による感染症拡散の問題に直面している。予備実験では、無居住化地域の野生動物は医療で重要な抗菌薬に対する耐性菌を持つ可能性が示された。しかし、詳細な保有実態や,耐性菌の保有に関わる要因は不明である。本研究では、無居住化地域の野生動物において,薬剤耐性菌の保有状況を明らかにする。また、薬剤耐性菌保有に関わる要因を統計モデルにより特定し、野生動物における分布の予測を行う。これらにより、薬剤耐性菌の蔓延防止策の立案やモニタリング方法の提案を支援する。