研究課題
若手研究
グリア細胞は、伝達物質であるプリンの代謝・取込みを介してその濃度を制御することで神経伝達を調節し、病態下ではその機能が変化して病態に関与する。プリンによる神経伝達と病態の研究は放出と受容体に着目したものが多く、代謝・取込み機能の維持・調節メカニズムは不明である。本研究では、グリア細胞間の相互作用がプリン代謝・取込み機能を維持・調節することを解明するため、生理条件と病態モデルの検討を行う。各条件の培養細胞と生体を用いた実験結果を比較し、詳細なメカニズムを明らかにする。その成果は、中枢神経系の情報伝達の維持メカニズムを提示し、グリア細胞のプリン代謝・取込み機能が病態下で果たす役割の解明につながる。