研究課題
若手研究
性ホルモンは免疫と腎機能を制御する。自己免疫疾患は一般に女性で発症率が高いが、その合併症である免疫介在性腎疾患は男性で多く、進行も早い。獣医学ではペットや家畜の性腺摘出が慣習的に行われるが、性ホルモンの変化が腎臓に与える影響は顧みられてこなかった。本研究は性腺摘出の時期を新たな軸と捉え、性ホルモンが免疫介在性腎疾患に与える影響およびその分子機構を、モデルマウスを用いて四次元的に解析する。特に、壁細胞に着目し、壁細胞と糸球体をつなぐ実動分子を同定する。また、バイオバンクに蓄積されたイヌとネコ検体を用い、性ホルモンの腎疾病態への役割を包括的に示し、動物とヒトの健康増進を目指す。