研究課題
若手研究
既存のマーモセット多能性幹細胞(ESC)はナイーブ型より分化の進んだプライム型である。従来マウスESCでは多能性維持にLeukemia Inhibitory Factor(LIF)は欠かせない。一方、マーモセットESCにはLIFレセプターが発現していないことが明らかになっている。本研究では、マーモセットESCにおいてLIF以外のサイトカインが多能性維持に関与する可能性を考え、これらのサイトカインが活性化するSTAT3シグナルと、STAT3シグナルが制御する遺伝子発現を解析する。本研究はマーモセットで新たなESCを樹立し、将来的に初期胚発生研究や遺伝子改変霊長類モデル作製に応用することを目指す。