研究課題
若手研究
遺伝情報の翻訳は最も基本的な細胞内プロセスの一つであり、様々な生命現象の根幹を担う。その反面、翻訳は他の細胞内プロセスと比べて消費エネルギーが大きく、また、合成されたタンパク質がミスフォールドすることで予期せぬ細胞内ストレスが生じるリスクを常に孕んでいる。近年、真核細胞中の一部のリボソームは何らかの仕組みで不活化し翻訳量が調節されることが分かってきた。しかしながら、リボソームが不活化する分子機構とその生物学的意義は十分に理解されていない。本研究では、真核細胞の主要なストレス応答経路である統合的ストレス応答において形成される不活化リボソームの形成機構とその生理的意義を明らかにする。