研究課題
若手研究
細胞内の大規模な分解系であるオートファジーは、栄養素の代謝に重要な役割を果たしており、「体液」の恒常性維持にも寄与していると考えられる。しかしながら、多細胞生物のオートファジー欠損体は致死であり、「細胞外」である体液への栄養供給に対するオートファジーの寄与は明らかにされていない。本研究では、オートファジー欠損変異体が生育可能であるショウジョウバエの体液の比較メタボロミクスにより、オートファジーを介して体液中へ供給される栄養素を網羅的に同定する。また、オートファジーを介して体液へ栄養供給を担う臓器を明らかにする。これらの解析から、個体の栄養供給におけるオートファジーの生理機能に迫る。