研究課題
若手研究
植物のプロテインホスファターゼ2C (PP2C)は、陸上進出に伴って多様性を獲得した植物最大の脱リン酸化酵素ファミリーである。モデル植物のシロイヌナズナには80個存在しており、ホルモン応答や環境応答に関わることが明らかにされたものも含まれているが、基質同定の難しさから全体の70%は機能が不明のままである。植物の環境適応にとって重要な分子が機能未知のPP2Cのなかにはまだ残されていると考えてられることから、本研究では、定量リン酸化プロテオミクス技術を用いて基質側からPP2Cファミリーの機能解析を行ない、植物の成長や環境応答に関わる新しいシグナル経路の発見を目指す。