色に注意を向ける脳のしくみ：余計な色情報をフィルタリングする神経機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24K18159
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
• 研究機関: 総合研究大学院大学
• 研究代表者: 高橋 直美 総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 特別研究員 (70973220)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2024年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
• キーワード: ナミアゲハ / 色覚 / 注意 / キノコ体 / 抑制性神経

研究開始時の研究の概要

色は私たち動物の注意を惹く。注意が「ある情報をほかより優先して脳で処理するしくみ」であると定義すると，特定の色を優先するしくみとして最もシンプルなのは，他の色への応答を無視することである。色覚に優れた昆虫ナミアゲハの脳では「色をコードする神経」がキノコ体という領域に投射しているのに加え，キノコ体の「巨大抑制性神経」が色情報のフィルタリングに適した特性を具えている。本研究ではこの巨大抑制性神経の色情報フィルタリング機能を検証するための研究基盤を立ち上げるために，ナミアゲハのキノコ体で神経組織・生理実験を行う。