ALSは、CHCHD10がその原因遺伝子として報告されている。申請者らはこれまでCHCHD10の相同遺伝子であるCHCHD2遺伝子変異が、PDの原因遺伝子であることを報告している。今回我々はCHCHD2もまたALSの原因遺伝子になりうるという仮説を立て、PD患者1091例、ALS患者945例でCHCHD2遺伝子の解析を行い、両方のコホートで新規のレアバリアントが同定された。本研究ではCHCHD2のレアバリアントをもつ疾患モデルを用いて、PD、ALS発症の違いにどのように関係しているのかを明らかにし、神経変性疾患の新規の分子標的療法の開発へと展開することを目指す。
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