研究課題
若手研究
なぜ動物は身体が複雑になっても個体としての協調性を保ち続けられるのか? 本研究では「ヒトデ」を題材にしてこの問いを解く。ヒトデには5本腕の種だけでなく6本以上の腕をもつ種もいるが、どの種もひっくり返すとすばやく起き上がる。しかし、標準的な腕数が5本の種でありながら例外的に6本以上の腕をもつ個体は、起き上がるのに時間がかかる。6腕以上で定着した種は「多くの繰り返し構造をうまく協調させるしくみ」を獲得したようだ。そこで、「5腕種のすばやい5腕個体」「5腕種のぎこちない多腕個体」「多腕種のすばやい多腕個体」の起き上がり運動と神経系を調べ、構造の数が増えることで神経系がいかに進化するのかを解明する。