研究課題
若手研究
ブラーミニメクラヘビは、異種間の交雑によって生じた単為生殖のみによって殖える唯一のヘビとして知られている。さらに小型で地中棲であることから、本種は世界中に人為移入され、現在は南極を除く全ての大陸に分布している。近縁種の分布状況から本種の原産地は南アジア周辺と考えられているが、その親種は未だ明らかになっていない。また申請者は、アフリカを中心に分布するヘビ類の転移因子が本種のゲノム中に存在することを発見し、これらの種間で遺伝子の水平伝播が生じたと考えられた。本研究では、本種の親種を特定すること、そして南アジア起源のメクラヘビがアフリカ産ヘビの転移因子をもつに至った生物地理学的な要因の解明を目指す。