研究課題
若手研究
アブラナ科ハクサンハタザオの花成抑制遺伝子FLC(AhgFLC)のmRNA発現は、自然環境において過去約6週間の気温の傾向に応答して季節変化し、花成を制御する。研究代表者は、AhgFLC mRNA発現における過去6週間の気温記憶に、ヒストン修飾の長期的な変化が関与していることを明らかにした。本研究は、アブラナ科植物における季節適応戦略の種間差を遺伝子発現レベルで明らかにすることを目的とする。そのために、トランスクリプトーム、エピゲノムの季節応答を多種間で比較する。これにより、植物の環境記憶の分子メカニズムに進化生態学的な観点からアプローチすることができる。