一斉産卵に着目した両生類卵塊の生態系エンジニア機能の検証

• 研究課題/領域番号: 24K18203
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分45040:生態学および環境学関連
• 研究機関: ふじのくに地球環境史ミュージアム
• 研究代表者: 岡宮 久規 ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 主任研究員 (80869975)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 生態系エンジニア / 両生類 / 生物間相互作用

研究開始時の研究の概要

繁殖イベントの生態学的インパクトは主に捕食-被食系の文脈で調べられてきた。両生類の中には大型の卵塊を一斉産卵する種がおり、空間中に大量出現した卵塊は被食以外のプロセスを通じて周囲の生物群集に影響を与えている可能性がある。本研究では、両生類卵塊による天敵捕食者の誘引、空間的複雑性の増加、生態学的トラップという3つの機能に着目し、周囲の生物群集の構成や動態に与える影響について野外調査と操作実験を駆使して実態を明らかにする。本研究成果は、生物の繁殖イベントが持つ生態学的機能についての理解を進展させ、ひいては生態系管理などの応用分野への貢献が期待できる。