研究課題
若手研究
近年、世界各地では都市化に伴って、自己免疫疾患やアレルギー性疾患の罹患率が増加している。一方で、都市住民は農村住民と比較して腸内に共生する微生物の構成が大きく異なること、さらには生物多様性が低いことも明らかになっている。このため、都市化による微生物種分布の変化が、疾患罹患率の増加に寄与する可能性が示唆される。申請者はこれまでに収集した多数の腸内マイクロバイオームのメタゲノムデータに、ラオス人由来のオリジナルデータも加えた解析により、都市化によって変動した腸内微生物因子の推定を行ってきた。本研究では、これらの腸内微生物因子が疾患リスクに与える影響をデータドリブンに明らかにすることを目的とする。