研究課題
若手研究
軽水素原子の安定同位体である重水素原子は、反応機構解析や分光化学的研究、機能性物質開発研究をはじめとする多くの分野で古くから用いられてきたが、重水素原子の働きは、速度論的同位体効果のみで説明され、重水素原子が関与する相互作用に関してはほとんど理解されていない。本研究では、触媒的アミノ酸側鎖重水素化反応の開発を起点とし、それを用いて合成する重水素含有ペプチドをツールとすることで、重水素原子が関与する相互作用の定量化と体系化を目指す。