研究課題
若手研究
細胞外小胞の一種であるエクソソームは新規医薬品モダリティとして期待されている.エクソソームに含まれるタンパク質組成の評価は医薬品としての有効性や安全性を理解するために重要である一方,エクソソーム試料に含まれる夾雑タンパク質とエクソソーム由来のタンパク質を正確に区別することは困難である.本研究ではエクソソームとリポソームが膜融合を起こす現象を利用し,エクソソーム膜の内腔においてタンパク質のラベル化を行い,エクソソーム由来タンパク質のみをラベル化する手法を開発する.ラベル化したタンパク質についてプロテオミクス解析を実施し,エクソソームのタンパク質組成解明に対する本手法の有用性を評価する.