研究課題
若手研究
後眼部疾患は平均寿命と健康寿命の差を拡大する。既存剤形である点眼剤は頻回投与が必要で後眼部薬物送達効率が低く、硝子体内注射は侵襲性が大きい。本研究の最終目標は、高分子ポリマーで構成されるエレクトロスピニング(ES) 法で調製するナノファイバー(NF) を眼瞼貼付用製剤として応用することである。就寝時に貼付することで薬物が徐放放出され、後眼部疾患の薬物治療が睡眠中かつ非侵襲的に完了する。本研究では、ES法NFの有用性を実証し、製剤設計基盤を構築する。具体的には、①薬物眼内動態と安全性を評価軸に、組成と調製工程が及ぼす影響評価、②治療効果と品質管理規制の観点からES法NFの実現性検証を行う。