研究課題
若手研究
客観的かつ定量的な認知機能の評価系の確立は、認知症治療薬の開発の成功率向上につながる。そこで、認知機能改善に必須の過程、神経可塑性の促進を血液成分からモニターすることで認知機能改善効果を定量的に評価できる可能性を着想した。特に、血中に存在する脳由来細胞外小胞(EVs)に着目する。まず、マウスにおける候補タンパク質の探索と、薬物投与や遺伝子制御により認知機能が変動した際の血中脳由来EVsにおける神経可塑性関連分子の発現と脳内の神経可塑性、認知機能との相関を分析し、バイオマーカーとしての妥当性を評価する。さらに、認知機能改善が確認された臨床試験で得られた検体を用いヒトにおける有用性を評価する。