研究課題
若手研究
亜鉛は生体において不可欠な必須微量元素であり、その欠乏は様々な疾患に関与する。亜鉛欠乏症の改善には消化管からの亜鉛吸収機構の理解が重要である。申請者らのこれまでの解析から、頂端膜に局在し亜鉛の吸収に関わるZIP4と側底膜に局在するZNT1の相補的な発現および局在の制御によって、亜鉛吸収量が厳密に制御されていることを、細胞レベルで明らかとしている。一方、個体レベルでの、輸送体の相補的発現と局在の制御、および亜鉛動態との相関性については不明な部分が多い。本研究では、消化管での亜鉛吸収機構の詳細な機序を解明すると共に、この機序を標的とした亜鉛欠乏並びに関連疾患の改善法を見出すことを目的とする。