研究課題
若手研究
近年、慢性炎症が様々な疾患の原因や増悪因子として注目されており、炎症の誘導や収束の分子機構を正確に理解し、炎症を的確に制御する方策が求められている。炎症誘導の中心的役割を担う細胞内タンパク質複合体NLRP3インフラマソームは多種多様な刺激により活性化されるが、その活性化機構は複雑で十分な解明には至っていない。申請者らは、インフラマソームの構成因子NLRP3をリン酸化することでインフラマソームの活性化を誘導するプロテインキナーゼとそのリン酸化部位を新たに同定した。本研究では、このリン酸化がインフラマソームの形成や活性化において果たす役割を明らかにする。