研究課題
若手研究
うつ病は最も患者数の多い精神疾患であり、自殺の主な原因となることから社会におよぼす影響は極めて大きい。しかしながら、その発症および増悪メカニズムは不明な点が多く、現状、既存の抗うつ薬による治療成績は不十分である。本研究課題は、精神身体的ストレスを負荷することでうつ様所見を誘発したマウスの脳における神経保護性リゾリン脂質メディエーターの分解という観点から、うつ病発症におけるリゾリン脂質メディエーターの役割を明らかにすることを目的とする。また、本研究課題で得られる知見は、リゾリン脂質メディエーター分解酵素を標的とした新たなうつ病治療薬開発に資する基盤的知見の蓄積につながることが期待される。